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Ad hoc On-Demand Distance Vector Routing ( リダイレクト:AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector、アドホックオンデマンド距離ベクトル)は、モバイルアドホックネットワーク (MANET) と他の無線アドホックネットワークのためのルーティングプロトコルの1つ。ノキアの研究所の C. Perkins とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の E. Belding-Royer とシンシナティ大学の S. Das が共同開発したRFC 3561: ''Ad hoc On-Demand Distance Vector (AODV) Routing''。ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングが可能である。反応型のルーティングプロトコルであり、要求があったときのみ(オンデマンドで)経路を確立する。これとは対照的にインターネットで一般的なルーティングプロトコルは能動型であり、経路の使用の有無とは無関係にルーティング経路を探す。その名が示す通り、AODVは距離ベクトル型ルーティングプロトコルの一種である。AODVは距離ベクトル型が抱える「無限カウント問題」を回避するため、DSDVで導入された経路更新でのシーケンス番号使用を採用している。== 動作 ==AODVでは、ネットワークはコネクションを必要とするまでは静かである。あるネットワークノードがコネクションを確立しようとしたとき、直近のAODVノードが要求をブロードキャストする。他のAODVノードはこのメッセージを転送しつつ、そのメッセージがどのノードから届いたかを記録し、全体として発信源から放射状に広がる一時的経路群を形成する。既に目的ノードへの経路を知っているノードにそのようなメッセージが届くと、その一時的経路を逆にたどってメッセージを要求ノードまで届ける。要求元のノードはこのように返ってきたメッセージを調べ、ホップ数が最も少ない経路を使う。ルーティングテーブルの使わないエントリは一定時間後に再利用される。リンクが切れると、ルーティングエラーが送信元ノードに返され、上記プロセスが繰り返される。この通信プロトコルは、ネットワークの容量をなるべく維持するためメッセージ数を少なくするよう心がけている。例えば、経路要求にはそれぞれシーケンス番号が付与されている。ノードはこのシーケンス番号を使い、すでに処理した経路要求を繰り返し処理しないようにしている。また、経路要求には「寿命」を表す数があり、転送回数が制限されている。また、経路要求が失敗した場合、最初の経路要求のタイムアウト時間の2倍以上の時間が経過しないと、再度の経路要求が送信できない。AODVの利点は、既存のリンクに沿った通信に余分なトラフィックを発生しない点である。また、距離ベクトル型ルーティングは単純であり、メモリや計算能力をそれほど必要としない。しかし、AODVはコネクション確立に時間がかかる傾向があり、経路確立時の通信量は他の方式よりも多い。 ) : ウィキペディア日本語版
AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector、アドホックオンデマンド距離ベクトル)は、モバイルアドホックネットワーク (MANET) と他の無線アドホックネットワークのためのルーティングプロトコルの1つ。ノキアの研究所の C. Perkins とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の E. Belding-Royer とシンシナティ大学の S. Das が共同開発したRFC 3561: ''Ad hoc On-Demand Distance Vector (AODV) Routing''。ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングが可能である。反応型のルーティングプロトコルであり、要求があったときのみ(オンデマンドで)経路を確立する。これとは対照的にインターネットで一般的なルーティングプロトコルは能動型であり、経路の使用の有無とは無関係にルーティング経路を探す。その名が示す通り、AODVは距離ベクトル型ルーティングプロトコルの一種である。AODVは距離ベクトル型が抱える「無限カウント問題」を回避するため、DSDVで導入された経路更新でのシーケンス番号使用を採用している。== 動作 ==AODVでは、ネットワークはコネクションを必要とするまでは静かである。あるネットワークノードがコネクションを確立しようとしたとき、直近のAODVノードが要求をブロードキャストする。他のAODVノードはこのメッセージを転送しつつ、そのメッセージがどのノードから届いたかを記録し、全体として発信源から放射状に広がる一時的経路群を形成する。既に目的ノードへの経路を知っているノードにそのようなメッセージが届くと、その一時的経路を逆にたどってメッセージを要求ノードまで届ける。要求元のノードはこのように返ってきたメッセージを調べ、ホップ数が最も少ない経路を使う。ルーティングテーブルの使わないエントリは一定時間後に再利用される。リンクが切れると、ルーティングエラーが送信元ノードに返され、上記プロセスが繰り返される。この通信プロトコルは、ネットワークの容量をなるべく維持するためメッセージ数を少なくするよう心がけている。例えば、経路要求にはそれぞれシーケンス番号が付与されている。ノードはこのシーケンス番号を使い、すでに処理した経路要求を繰り返し処理しないようにしている。また、経路要求には「寿命」を表す数があり、転送回数が制限されている。また、経路要求が失敗した場合、最初の経路要求のタイムアウト時間の2倍以上の時間が経過しないと、再度の経路要求が送信できない。AODVの利点は、既存のリンクに沿った通信に余分なトラフィックを発生しない点である。また、距離ベクトル型ルーティングは単純であり、メモリや計算能力をそれほど必要としない。しかし、AODVはコネクション確立に時間がかかる傾向があり、経路確立時の通信量は他の方式よりも多い。
AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector、アドホックオンデマンド距離ベクトル)は、モバイルアドホックネットワーク (MANET) と他の無線アドホックネットワークのためのルーティングプロトコルの1つ。ノキアの研究所の C. Perkins とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の E. Belding-Royer とシンシナティ大学の S. Das が共同開発した〔RFC 3561: ''Ad hoc On-Demand Distance Vector (AODV) Routing''〕。ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングが可能である。反応型のルーティングプロトコルであり、要求があったときのみ(オンデマンドで)経路を確立する。これとは対照的にインターネットで一般的なルーティングプロトコルは能動型であり、経路の使用の有無とは無関係にルーティング経路を探す。その名が示す通り、AODVは距離ベクトル型ルーティングプロトコルの一種である。AODVは距離ベクトル型が抱える「無限カウント問題」を回避するため、DSDVで導入された経路更新でのシーケンス番号使用を採用している。
== 動作 ==
AODVでは、ネットワークはコネクションを必要とするまでは静かである。あるネットワークノードがコネクションを確立しようとしたとき、直近のAODVノードが要求をブロードキャストする。他のAODVノードはこのメッセージを転送しつつ、そのメッセージがどのノードから届いたかを記録し、全体として発信源から放射状に広がる一時的経路群を形成する。既に目的ノードへの経路を知っているノードにそのようなメッセージが届くと、その一時的経路を逆にたどってメッセージを要求ノードまで届ける。要求元のノードはこのように返ってきたメッセージを調べ、ホップ数が最も少ない経路を使う。ルーティングテーブルの使わないエントリは一定時間後に再利用される。
リンクが切れると、ルーティングエラーが送信元ノードに返され、上記プロセスが繰り返される。
この通信プロトコルは、ネットワークの容量をなるべく維持するためメッセージ数を少なくするよう心がけている。例えば、経路要求にはそれぞれシーケンス番号が付与されている。ノードはこのシーケンス番号を使い、すでに処理した経路要求を繰り返し処理しないようにしている。また、経路要求には「寿命」を表す数があり、転送回数が制限されている。また、経路要求が失敗した場合、最初の経路要求のタイムアウト時間の2倍以上の時間が経過しないと、再度の経路要求が送信できない。
AODVの利点は、既存のリンクに沿った通信に余分なトラフィックを発生しない点である。また、距離ベクトル型ルーティングは単純であり、メモリや計算能力をそれほど必要としない。しかし、AODVはコネクション確立に時間がかかる傾向があり、経路確立時の通信量は他の方式よりも多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector、アドホックオンデマンド距離ベクトル)は、モバイルアドホックネットワーク (MANET) と他の無線アドホックネットワークのためのルーティングプロトコルの1つ。ノキアの研究所の C. Perkins とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の E. Belding-Royer とシンシナティ大学の S. Das が共同開発したRFC 3561: ''Ad hoc On-Demand Distance Vector (AODV) Routing''。ユニキャストおよびマルチキャストのルーティングが可能である。反応型のルーティングプロトコルであり、要求があったときのみ(オンデマンドで)経路を確立する。これとは対照的にインターネットで一般的なルーティングプロトコルは能動型であり、経路の使用の有無とは無関係にルーティング経路を探す。その名が示す通り、AODVは距離ベクトル型ルーティングプロトコルの一種である。AODVは距離ベクトル型が抱える「無限カウント問題」を回避するため、DSDVで導入された経路更新でのシーケンス番号使用を採用している。== 動作 ==AODVでは、ネットワークはコネクションを必要とするまでは静かである。あるネットワークノードがコネクションを確立しようとしたとき、直近のAODVノードが要求をブロードキャストする。他のAODVノードはこのメッセージを転送しつつ、そのメッセージがどのノードから届いたかを記録し、全体として発信源から放射状に広がる一時的経路群を形成する。既に目的ノードへの経路を知っているノードにそのようなメッセージが届くと、その一時的経路を逆にたどってメッセージを要求ノードまで届ける。要求元のノードはこのように返ってきたメッセージを調べ、ホップ数が最も少ない経路を使う。ルーティングテーブルの使わないエントリは一定時間後に再利用される。リンクが切れると、ルーティングエラーが送信元ノードに返され、上記プロセスが繰り返される。この通信プロトコルは、ネットワークの容量をなるべく維持するためメッセージ数を少なくするよう心がけている。例えば、経路要求にはそれぞれシーケンス番号が付与されている。ノードはこのシーケンス番号を使い、すでに処理した経路要求を繰り返し処理しないようにしている。また、経路要求には「寿命」を表す数があり、転送回数が制限されている。また、経路要求が失敗した場合、最初の経路要求のタイムアウト時間の2倍以上の時間が経過しないと、再度の経路要求が送信できない。AODVの利点は、既存のリンクに沿った通信に余分なトラフィックを発生しない点である。また、距離ベクトル型ルーティングは単純であり、メモリや計算能力をそれほど必要としない。しかし、AODVはコネクション確立に時間がかかる傾向があり、経路確立時の通信量は他の方式よりも多い。」の詳細全文を読む




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